気持ちの整理、心の、供養

28年前のあの日、私は当時住んでいた大阪市内の自宅で、FM802を聞きながらいつもの朝の支度をしていました。そして、突き上げるような揺れでまったく立っていられずに転び、身を丸め、何かに必死にしがみついて耐えた、それだけ覚えています。壁にヒビがはいり本棚が倒れたりしましたが、私自身は怪我もなく、電気が消えることもなくて、ラジオもパーソナリティが多少地震のことに触れつつもそのまま放送が続いていたので、ひどい目にあったけど局所的なものだったのかなと、その時は思っていました。なので、神戸の惨状を知ったのは片付け終えて少し落ち着いてから。

 

黙祷。

 

 

離れて暮らしていた両親が何度も電話をかけたらしいのですが、同じような電話で市中の回線はパンク状態、私のところには通じませんでした。あの頃携帯は普及し始めあたり?持っていませんでした。心配したのに電話に出ないと後で理不尽に怒られ(苦笑

 

ウェブに画像がつけられるようになって、インターネット、ホームページが注目され始めた頃で、PC雑誌の付録にはいつもNetscape Navigatorの最新版(笑

一方、まだパソコン通信が頑張っていて、東京BBSとかNIFTY-ServeとかPC-VANとかね。私の最初の契約プロバイダはASAHIネット。あの頃のASAHIネットは文芸路線で、筒井康隆推し。テレホーダイが始まるまで、毎月高額の電話料金の請求書が届くのが本当に怖かった。

 

 

28年前のあの日、見たこと、体験したこと。

 

書く気はなかったけど、正月から好きな作家さんの訃報で凹んでいたところに、ジェフ・ベック神、そして高橋幸宏さんの訃報で止めをさされた感じで。

沈んだ気持ちをなんとかしたい、するために、なんでかな昔のことを吐き出している。

今日は寒いなぁ。あの日も寒かった。

 

『気持ちの整理、心の、供養』